Ka Wing Chan カ・ウィン・チャン - プラスチック・フリーの暮らしをつくろう

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ハイキングと自然を愛する カ・ウィンさんは、プラスチックごみを目にしていらいらすることがよくあります。プラスチック・フリーの暮らしについて情報発信するGaomadyeahの活動で、ウィンさんはプラスチックを使わないライフスタイルを推進しながら、さまざまな活動を通じて人々と自然をつなぎたいと考えています。

プラスティックごみは何が問題ですか?

香港では、リサイクルはあまり活発ではありません。私たちは大量のごみを生産し、埋め立て処分場の仕事を増やしているのです。海岸も海の中もプラスチックで汚染され、海の生きものの命が脅かされています。インターネットで「海 プラスチック」のワードを検索すれば、プラスチックで胃が一杯になったウミガメや、漁網などがからまったイルカ、えさと間違えてプラスチックを飲み込んでしまった海鳥などの写真が見つかります。陸でも海でも、至るところにプラスチックごみがあります。また、衣類に使われるマイクロ・プラスチックやマイクロ・ファイバーも海の生きものにとって有害です。こうしたものは環境によくないというだけでなく、食物連鎖にも有害です。プラスチックごみは人間にも動物にも生態系にも悪影響を与えているのです。

現状を変えようと考えられたきっかけは何ですか?

2012年夏の、香港プラスチック災害が、行動を起こすきっかけとなりました。猛烈な台風8号による波の影響で、シノペック(中国石油加工)社のコンテナから積み荷のペレットが流出し、香港沿岸部の各地がビーズ状のプラスチックで汚染された事件です。そのニュースを読んだ時、「何ができるだろう?」と考えました。そして、ボランティアとしてプラスチック除去に参加したのですが、そこでは無力感にうちひしがれました。そしてプラスチックを使わない暮らしを始めようと決心したのです。だって使い捨てのプラスチック製品の大半は、あのような白いビーズ状の原料からできているわけですから。友人達もしだいに私に共感し、家族や同僚にプラスチックの問題について伝えてくれるようになりました。プラスチックを使わない暮らしは、環境をまもるだけではなく、私たちの健康も守ってくれます。

どうすればプラスチックを使わない暮らしに向けた行動を起こせるでしょうか?

今ではプラスチックを使わない暮らしが習慣になりました。この習慣を続けるモチベーションは何ですかと聞かれると、一つにはごみ箱を見て、ごみの量が以前の1/10しかないと実感することです。プラスチックを使わない毎日でとても気分がいいです。もう一つのモチベーションは、知らない人と有意義な会話ができるようになったことです。お店の従業員や、レストランにいるウェイトレス、グルメのお客さんなどとの会話です。こうした人達と仲良くなることで、間接的にプラスチックを使わないという考え方を宣伝しているわけです。
自分達が出してしまうプラスチックごみや、深刻な海のごみ問題について考えるようになった、という友達がますます増えています。こういうふうに考えてもらうことで、プラスチックを使わない生活を始めることにつながるのです。

次のステップは何でしょうか。

プラスチックを使わない暮らしを続け、さらに多くの人にプラスチックの問題について考えてもらえるようになりたいです。大きなイベントも計画しています。イベントではもっと環境に優しい生活を送るための選択肢や、また環境に優しい政策を提示できるよう、イベントオーガナイザーといっしょに考えるつもりです。プラスチックを使わない暮らしを否定されることを怖れている人、プラスチックを使わない暮らしをすることで孤立することを怖がる人が多いことは知っています。ですから「プラスチックを使わない暮らし」#plasticfreelife についてもっと知ってもらい、プラスチックを使わない暮らしを実践することで孤立感を覚えることがないように、もっとたくさん情報発信していくつもりです。秋冬にはビーチ清掃も行う予定です。これまでに行動したことがなかった人々に、私たちの活動への関与を促したいです。プラスチックごみの問題の深刻さを体験し、私たちが自然環境とつながっていることや、自然の美を感じて、日々の習慣を考え直してもらいたいです。

香港:Gaomadyeahの共同創立者